レベルが相当低い山貴&藤倉コンビ

後藤徹監禁事件の資料(30)-法廷での火の粉を払う(9) 

 今回が狐目鉄槌の最終回。これまでの記事は-
「蔓延するカルト脳」(11月27日)
「女衒の脱会屋を返り討ちに」(11月30日)
「爆笑問題-米本は統一教会と連携した言動をしている」(12月3日)
「反統一弁護士はブラックライターである」 (12月27日)
「平気で嘘をつく狐目の弁護士」 (1月4日)
「解明されていない捜査当局の闇」 (1月9日)
「やや日刊カルト新聞も動員したものの(泣 」(1月14日)
「山口広弁護士の女は2号か妾か」(1月19日)

 再読、通読していただけたら幸いである。なお、今回も敬称を略した。

山口貴士弁護士

 統一協会側を支援するため、悪意と憶測だけに基づき、統一協会問題に取り組む弁護士である被告代理人らを揶揄、誹謗中傷してやまない米本の属性を露わにする行為の例として紹介した。
 米本が統一協会のシンパであり、統一協会とズブズブの関係にある根拠は他にもあるが、上記した事情だけでも、米本を尋問することは、本件の審理に何ら益しないことは明らかである。

以上の通り、米本を証人として尋問したとしても、誠実に証言すること は期待し難く、到底、事実認定との基礎としうるものではないことは明らかであるから、採用すべきではない。

 被告代理人は意見書の末尾で結論づけた。実に主観的、感情的で、弁護士とはおよそ思えない文章である。
「米本が統一協会のシンパであり、統一協会とズブズブの関係にある根拠は他にもあるが、上記した事情だけでも、米本を尋問することは、本件の審理に何ら益しないことは明らかである」
 被告代理人は、根拠を長々と書いているが、その根拠の元となる資料・証拠を一切示していない。添付された2つの資料(私のブログ記事2点)は、私が証人として適格でないことを示す資料とはおよそほど遠いものである。

 結局のところ、私が本書面で示した資料(被告代理人が読んでいる蓋然性はきわめて高い)を一切、民事12部に示すことなく、民事12部に私がいかに「統一協会とズブズブの関係にある」かを印象づけようとした「作文」に過ぎない。
 ちなみに、こうしたやり方は、いわゆるカルトを長年取材(1990年代の10年間)してきた私からすれば、カルトが内部を統制するときの情報操作とよく似ている。すなわち、嘘をつく一部事実を交えて虚偽の事実を訴える誇張した表現を駆使するである。

 一般人ならともかく、山口貴士弁護士荻上弁護士は真実を重んじなければならない弁護士なのである。
 これまで、いわゆるカルト的団体(幸福の科学、ライフスペース、ヤマギシ会、パワフルメイト)から私は裁判に訴えられてきたが、カルト団体の原告代理人からここまで嘘と誇張した意見書は提出されてはこなかった。
 それゆえ、今回の意見書は正直、驚愕した次第である。
 
“カルト”より“反カルト”のほうがタチが悪いということだ。

 想うに、被告代理人は判事の超多忙さを熟知しており、民事12部が被告代理人の意見書に「根拠となる証拠を提出するよう」求めてこないだろうと多寡をくくったのであろう。こうした姿勢は、裁判所を冒涜する以外の何物でもない。
 もし「ズブズブの関係にある根拠は他にもある」と総会屋的言辞を使うのであれば、根拠の元となる証拠を民事12部に示した上で、述べればいいだけの話である。
 一言で言えば、被告代理人の意見書は、民事12部の判事に対して、私への間違った心証を植えつけるために長々と書かれた「怪文書」(根拠となる証拠を示さず相手を貶めるための文章)といっていい。

(私の陳述書は以上で終わり)
ちびっこ謀略コンビ
 

 ところで、山口貴士は私の信用性を決定的に貶める材料を用意していた。それを読めば、裁判官もなるほどと頷いていたかもしれない。
 しかし、事前にその材料を粉砕していたために、「米本証人不要・書面」に盛り込むことができなかった。
 では、山貴は何を準備していたのか。
 それは、アメリカ国務省の“私への評価”であった。

 話は3年前近くに遡る。
 2011年3月26日付のブログ「やや日刊カルト新聞」(以下、ブログ・カルト新聞)の「統一協会“反拉致監禁キャンペーン”後藤事件で第1回弁論」 である。
 ここで、カルト新聞の主筆さまこと藤倉は私のことを次のように書いている。

(引用はじめ)
米本氏は「反統一教会陣営による信者の拉致・監禁」を告発した『我らの不快な隣人』の著者だが、その偏った取材姿勢など様々な問題点が度々指摘されており、拉致監禁問題を「国別人権報告書」で取り上げた米国務省からも「統一教会から独立した情報源」とは認められなかった人物である(※)。
(引用終わり)

 末尾の※のところは、こうなっている。

(引用はじめ)
(※註)アメリカ国務省は、統一協会が主張する「拉致監禁問題」について、こうリポートしている。
「However the Unification Church reported five members were abducted during the reporting period. These reports could not be independently confirmed, and some nongovernmental organizations (NGOs) have accused the Unification Church of exaggerating or fabricating these reports.
(統一協会は、当報告書の対象期間中に5人の信者が拉致されたと報告している。しかしながら、これらの報告については統一協会から独立した根拠により確認することは出来ず、幾つかのNGO団体は、これらの報告は、統一協会が誇張し、あるいは、ねつ造したものであると非難している。)」
(引用終わり)

 この記事についてはすでに、「カルト新聞と主筆様を評す(補足編)-意図ある誤訳」 で詳述したので、簡潔に述べておく。
【依拠した記事】「意図ある意訳は誤訳である:『やや日刊カルト新聞』を評す」

「These reports could not be independently confirmed」を「これらの報告については統一協会から独立した根拠により確認することは出来ず」と訳しているが、日本のアメリカ大使館は「こうした報告を独自に確認することはできなかった」と訳している。
 つまり、「独自に」「統一協会から独立した根拠」と意図ある誤訳し、それをさらに発展させ「米本氏は米国務省からも統一教会から独立した情報源とは認められなかった人物」としたのである。
 
 これだけを読めば、どうして唐突に私の名前が出てくるかわからない読者もいると思う。実は、火の粉ブログで、アメリカ国務省の役人の調査に私も協力したことを明らかにしていた。だから、「These reports could not be independently confirmed」の語句に飛びつき、私と関連づけたのである。

 話は単純だが、わかりにくいかもしれない。繰り返しになるが、時系列で整理しておく。

(1)統一教会はアメリカの国務省に宗教迫害が行われていると訴えた。
(2)国務省の担当官が訪日し、ヒアリング調査を行った。私も調査依頼に応じ、ごく短時間だったが説明した。
 
(3)山口貴士弁護士は、ワシントンに飛び、国務省にネゴシエーションをした(と聞いている)。

(4)国務省は調査結果の報告書を発表し、在日アメリカ大使館のサイトは担当者が邦訳した文章を掲載した。(「こうした(統一教会からの)報告を独自に確認することはできなかった」) 。正確に言えば、短時間の調査ゆえ、「確認することはしなかった」と書くのが正しい。
(5)「ブログ・カルト新聞」は、大使館訳を無視し、「これらの報告については統一協会から独立した根拠により確認することは出来ず」と訳した。
(6)「ブログ・カルト新聞」の書き手、フリーライターの藤倉はこの訳を発展させ、私のことを次のように評した。
<米本氏は「反統一教会陣営による信者の拉致・監禁」を告発した『我らの不快な隣人』の著者だが、その偏った取材姿勢など様々な問題点が度々指摘されており、拉致監禁問題を「国別人権報告書」で取り上げた米国務省からも「統一教会から独立した情報源」とは認められなかった人物である>

(感想)藤倉の私への評価は、私のライター生命を大きく損なうものである。その意味で、「謀略」めいたものを私が感じたとしても不思議ではないだろう。
 藤倉は、以前「拉致監禁には反対」(確かネット番組で)と語っていたことがある。人間、変われば変わるもの。「この世で一番怖いのは人間だ」という言葉を思い出した。

(追記)「その偏った取材姿勢など様々な問題点が度々指摘されている」について。
 私は“カルト団体”から4件の訴えを裁判で提起された(いずれも勝訴)。そういえば、統一教会系の世界日報日曜版は1、2面ぶっちぎりで私のことを批判していた。
 藤倉がカルト団体からの指摘をおうむ返しのように言っているとは考えられないから、反カルト団体から指摘されていると言っているのであろう。ところが、そのような指摘を受けた文章を私は一度も見たことがない。
 ただし、「ヤマギシを考える全国ネットワーク」は例外。「ブログ開設の目的 (2009年)」 の冒頭を参照。ネットワークからの批判は明らかな名誉棄損(事実に基づかない論評)であったため、弁護士に相談したことがある。しかし、ネットワークの代表者は病弱かつ生活に困窮していると聞き、可哀相になって提訴を取りやめた(弁護士は提訴すれば間違いなく勝訴と言っていたが)。いずれ、このブログで全面的に反論したいと考えている。

「その偏った取材姿勢など様々な問題点を」、酒の席を含め水面下で度々指摘している人物ではっきりしているのは、フォトライターの藤田庄一氏である。
 彼とは個人的に2度話したことがあるが、「米本さんは(ライターとして)いい位置にいるよね。 いつも最初にカルト団体批判をして(出版業界から注目されて)いるんだから」と、やややっかんだように言われたことはあるが、「偏った取材姿勢など様々な問題点」を指摘されたことは一度もない。看過できない問題点があれば、私に直接言えばいい。それなのに、陰でコソコソ。カルトみたいとまでは言わないが、まるで井戸端会議のおばさんである。藤田氏には猛省を促しておきたい。

 問題は「この意図ある誤訳を誰がしたのか」ということにある。
 藤倉は高校卒程度の受験英語はできたけど、北大中退である。大学レベルの英語力はない。実際、反カルトの国際会議で、彼の英語力のなさは露呈してしまった。

【該当記事】「拉致監禁派 国際舞台の終焉(下):それに貢献した日本の若者二人」。全文読んでいただけたら、けっこう笑える。藤倉の英語力に関する記述は以下の通り。
「藤倉氏のプレゼンもエイト氏同様、終始画面を見ながらで、書かれている英語を棒読みするだけ。途中に出てくる英語の単語が発音できない。一度だけでなく何度もそんな場面、見てるほうが恥ずかしくなるくらい。その英語のプレゼンを一度も練習していないのだろうか? あまりにも詰まって読んでいるので、聴衆は果たして理解してるのか?」

左が藤倉。右がエイト(田中清史。エイトときに鈴木鋭人)。会議後、ある学者が「ブログ遊びをしている青年たちがやって来たんだね」と感想をもらしていたというが、青年といってももう40歳代、中年だ。  

 藤倉が訳したのでないとすれば、誰なのか。
 前に引用した、「これらの報告は、統一協会が誇張し、あるいは、ねつ造したものであると非難している」幾つかのNGO団体のメンバー、と考えるのがごく自然な解釈であろう。該当する団体は2つしかない。「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)と「日本脱カルト協会」である。この2つに所属しているのは山口貴士弁護士である。
 山貴と藤倉は親分子分の関係。山貴が国務省の報告書を訳し、藤倉と一緒に、「米本は米国務省からも、統一教会から独立した情報源とは認められなかった人物だあ、やったぁやったぁ!」と無邪気に喜んだと推測しても、あながち間違いではないだろう。一言でいえば、結句(けっく)、幼稚なのである。

これまで「意図ある誤訳」をしたと解釈していたが、改めて考えてみるに、山貴のたんなる誤訳だったのではないかと思う。「意図ある誤訳」としたのは、帰国子女である山貴には英語力があると思い込んでしまったからだ。

 とまれ、山貴は誤訳した報告書を裁判所に提出し、後藤裁判での私の信用を失墜させることを目論んでいた。それを早々とやや日刊で書いてしまったから、オーストラリア在住のYoshiさんの英語力の餌食になってしまった。
 その結果、今回の「不要書面」に盛り込むことができなかった。嗚呼、アーメンソーメン、バカめ!らが

 山口広弁護士が酒席で、小声で「カルト問題に取り組んでいる人たちのレベルは低い」と語っていた言葉が蘇る。

 最後に。山貴(やまたか)からさんざん名誉を棄損されたので、私も10分の1程度はお返しをしておく。

 人の優しさは顔-眉毛と鼻の上の逆三角形のところに表れる。(参考図書=久坂部羊の『無痛』
 山広の顔と比べればわかるが、山貴には優しさが微塵も感じられない。 おそらく個人顧客がつかないから、紀藤弁護士のリンク法律事務所から独立することは永遠にできないのではないのか。
 今さら、優しい性格になれといってもないものねだり。せめて結婚し家庭をもったらどうか、そうすれば優しい顔つきに(他者、顧客に優しく)なるかもしれない。その前にオタク傾向を修正しない とね

 ついでに。法廷で被告代理人たちの顔をとくと観察させていただいたが、新潟弁護士会の中村周而も山貴ほどではないにしても、優しさが感じられなかった。少しでも感情の機微に触れることがあると、まるで赤面症の如く、顔が真っ赤になる。それと同時に、かすかに残っていた優しさが消える。
 山口広も、ここ2、3年で顔から優しさが減少している。きつく言えば、悪相が漂い始めた。これは彼の元顧客(彼に献金等返還請求を依頼した元教会員)と一致した感想である。正直、過日の法廷で拝顔して驚いた。
 東麗子荻上守生はまだ大丈夫だ。ただし、2人はダイエットを意識すべきだ。今のままだと韓鶴子さんになっちゃうよッ。いや、もうなっているかぁ(汗
 宇佐美さんのストーカー冤罪事件に加担した木村荘はイエローだ。
 人相は少しずつ変化していくもの。各々方、気をつけられよ!

 9回にわたる超長文を読んでいただき、ありがとうございました。1、2年前からもやもやしていた「火の粉」を払うことができ、いくぶん腹が凹みました。

-後藤裁判の判決やいかに-

 28日に予定されている後藤裁判の判決日まであとわずか。
 初心に戻って、後藤さんは何を訴えていたか、訴状を改めて読んでもらいたい。「後藤徹氏の訴状(1)」「後藤徹氏の訴状(2)」「後藤徹氏の訴状(3)」

-12年5ヶ月間に及ぶ拉致監禁・棄教強要によって、回復不可能な多大なる被害を受けた。金額に換算して約2億円の損害だ。よって、その損害賠償金を支払え-

 注目されるのは、裁判官が次のことをどう判断するかにある。
(1)後藤徹の12年間は監禁だったのかどうか。
(2)監禁致傷を認めるか否か。
(3)監禁だったとした場合、実行者は兄・兄嫁・妹だけなのか。宮村や松永はどうなのか。
(4)民法上の責任を認めるとした場合、損害賠償金はいくらとするのか。

-信仰仲間の「恐怖と悲劇」に関心を示さない奇怪な宗教集団-

 1月4日付の記事「平気で嘘をつく狐目の弁護士」 の末尾で、「全国拉致監禁強制・強制改宗被害者の会」のサイトを引用して、<-緊急ニュース-拉致監禁事件が2件発生!>を書いた。
 拉致監禁事件が沈静化していた中での出来事。ニュース性は十分にある。
 当然、教会員ブロガーもこの拉致監禁事件のことは取り上げるだろうと思っていたが、この予測は見事に外れた。
 教会員のブログをすべて読んだわけではないが、少なくとも「ブログ村-統一教会」に登録したブログ(その数、453!)で、取り上げたブロガーは一人もいなかった。ひょっとしたら、統一教会系のサイトを読んでいないのか。

 自分たちの信仰仲間が信仰に反対する人たちによって拉致監禁される。
 衝撃的な出来事のはず。
 にもかかわらず、献金でメシを食っている教団職員の2つのブログ、私が拉致監禁のことを取り上げないと難詰した能登教会のpeaceこと若狭力をはじめとするヘドログループなど、現役教会員(現体制の支持派・批判派を問わず)は何の反応も示さない。心の中では憤っている人もいるかもしれないが、相も変わらず、伝道対象者である一般の人がまるで興味のない内向きのことをピ-チクパーチク、おしゃべりを続けているだけだ。
 信じられない話である。
 イスラムだったらヒンズーだったらと視野を世界に広げなくても、こと日本だけに限っても、創価学会員が既成日蓮宗の僧侶が絡むグループによって拉致監禁された場合、学会員は烈火の如く怒る。別に学会だけでなく、新宗教・新新宗教のみんなが憤るはずだ。オウム真理教もかって激しく怒っていたことがある。それなのに、統一教会信者は・・・。嗚呼、アージュである。

 ここには、「山貴&藤倉コンビ」以上にレベルが低いといったことではない、「統一教会」の思想的・体質的な問題がある。ちなみに、この原因を考察すれば「統一教会の本質がわかる」のではないかと思っている。今後の研究検討課題だ。
 あまりオツムの程度がよろしくなさそうな教会員のために、若干表層的なことを書いておく。統一に伝道されて信者になったものの、拉致監禁されても知らん顔。そんな宗教団体に入るような人がいたら、バカというしかない。換言すれば、バカの集積が統一教会ということになろうか。
 
 寒々とした気分でいたときに、この問題を取り上げていたブログを見つけた。
 それは、奈々草さんの「拉致監禁する毒親!バカ親!グ~ミンたち 」である。
 視点のはっきりした、切なくなる記事である。書き手は教会員ではない!

 6万人弱の教会員の大半は、家庭をもった既婚教会員である。そうした人たちがどうして奈々草さんのような視点で物事を見ることができないのか、不思議でならない。感受性が磨耗ないし消滅してしまったのであろう。

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