家庭連合に精神障害者が多い訳とは?

鶴の絶対化路線(30)

「精神障がいを持つ人の家族の集い」が行なわれるという記事を書いた。2カ月前の6月下旬のこと。
「精神障害の子どもをもつシック家庭が集うというが・・・」 がそれである。健忘したという方は、ぜひ再読を。

 集いは予定通り、7月9日に開かれた。今回の記事はその公的な報告である。一般に知られることはないとしても、秘密文章でもなんでもない。といっても、非教会員に読まれることなど露ほどにも考えていない報告文である。
 報告文を原文ママでコピペしたあと、若干の注釈と感想を述べる。

家庭教育ニュース NO17(7月26日)

<本部家庭教育局主催・第1回「精神障がいを持つ人の家族の集い」>

講座と交流会で学習と共有の機会を持つ

 7月9日(土)、渋谷の松濤本部礼拝堂において、第1回「精神障がいを持つ人の家族の集い」が開催されました。

 これは一心病院とTLSC(医療福祉関係に従事する食口のネットワーク)の協賛のもと、本部家庭教育局が主催して行ったものです。精神障がいを持つ人の家族とスタッフを合わせ、63人が参加し、学習と交流の機会を持つことができました。

     ◆         ◆
 午前中はスタッフの自己紹介の後、社会福祉士から今回の集いを開催するに至った経緯と共に、家族会の重要性について説明がありました。
 障がいを持った二世の祝福も進められていくことを考えると、家族会を立ち上げ、グループホームの設置なども含め、お互いが支え合う体制を早急に作っていくことが必要だと訴えました。
 趣旨説明の後には、精神科医師による「精神疾患の理解」というレクチャーが行われました。
 一般の統計資料なども紹介しながら、精神障がいへの対応の仕方や家族の姿勢などについて説明しました。
 ①精神障がいは決して少なくない ②統合失調症の恐ろしさの核心と継続治療の必要性 ③自殺の観点からみる精神障がいの更なる理解 ④治療の責任の主体は誰か、という四つの内容に焦点を当てたレクチャーで、非常にわかりやすいと好評でした。

 午後からは四つのグループに分かれ、交流会(グループカウンセリング)が行われました。
 それぞれのグループに精神科医、臨床心理士、社会福祉士などが入り、参加者は貴重なアドバイスをもらうことができました。また、それぞれが抱えている事情を食口同士で共有することで心が解放され、力を得ることができたと話す人が多くいました。

 交流会は2時間余りになりましたが、それでも時間が足らないという声も聞かれるほど、充実した時間となりました。
 全体スケジュール終了後、希望者には専門家による個別面談も実施され、それぞれに合った指導や助言を受けることができました。参加者にとっては、多くの内容を得ることができた貴重な集会となりました。次回は11月初旬にこのような集いを行う予定です。

●参加者の感想
•先生のお話で、やはり精神障がいの治療には家族の自覚と協力が大切だということ、早い時期に病院に行くことが大切だとわかりました。午後のグループ交流会では、私よりも大変な立場で頑張っていらっしゃる方がたくさんおられて、皆さんのお話がとても励みになりました。(女性)

•先生が「病気は蕩減であるが、蕩減とは本然の世界に戻っていくために通過する道である」と話をされたことがとても心に残りました。前向きな気持ちになれて良かったと思います。(男性)

•交流会で娘のことをお話しさせていただき、自分の胸の中で悶々としていたことが、口に出すことで晴れてきたように思います。他にもお子さんに複数事情がある方がいることを知り、私だけではないのだと思いました。(女性)

講座「精神疾患の理解」の映像のお知らせ
 今回の集いで行われた、精神科医の先生による「精神疾患の理解」という講座の映像(53分)が内部Webのビデオダウンロードと教育コンテンツサイトにアップされています。教育コンテンツサイトでは、「家庭教育」⇒「家庭相談」⇒「精神障がいを持つ人の家族の集いで行われた講座」にあります。精神障がいを持つ人の家族で、集いに参加できなかった方も多くいらっしゃると思います。そのような方々に今回の内容をお伝えし、この映像を見られるよう手配していただければと思います。また、とても分かりやすい内容になっておりますので、牧会者をはじめ、教会スタッフの皆様も是非この映像を見て、精神障がいに対する理解を深めていただくようお願い致します。

(コピペ終わり)

ランダムな感想と注解

の目的は、(1)医学的治療や社会資源の利用の啓蒙、(2)家族の心理的な負担をサポート--の2つのようだ。
 統一信者には、当人&家族の精神疾患に対して現代医学の治療を端から拒否し、清平での原始的で粗野なシャーマニズムに依存する傾向がある。(その最悪の結果が過日の清平での投身自殺だった)。その蒙を啓きたいというのが会発足の背景にあるようだ。
 このことと関係することだが、社会資源(福祉、情報など)を十分に利用しないケースが多いようだ。そのためサポートが必要になっている。会の「精神疾患の理解」という講座の映像化は有意義だと思う。
 ちなみに、松江市では「精神統合失調症」に関する啓蒙ビデオの貸出事業を行なっている。

 私がカチンと来たのは、参加者の感想-先生が「病気は蕩減であるが、蕩減とは本然の世界に戻っていくために通過する道である」と話をされたことがとても心に残りました。前向きな気持ちになれて良かったと思います。(男性)-である。
 おいおい、俺は3年前に大腸がんに罹ったが、「大腸がんは蕩減(罪滅ぼし、借金の帳消し)である」とはどういう意味なんだ?400字10枚で延べよ-とからかいたくなるが、「蕩減に洗脳された患者(患者家族)」の心を開かせるための言葉だったと思いたい。

 そうでなければ、「病気は蕩減」とは「献金しなかったから病気になった」と同義語となり、国家試験に合格した医者シックが教団本部の復興局と結託して献金集めをしているのか!という評価になってしまう。まさか、そこまでは・・・絶対にないと信じている。
【関連記事】「青葉台教会長の金森工はサラ金の取り立て屋がふさわしい! 」

は統一教会信者の心の病(やまい)全般のことになる。
 以前拉致監禁問題で取材した時に、教会員を診察していたある精神科医(シック)の話を聞いたことがある。
 取材ノートから、彼の話を再現する。
 統一教会の評価とか価値観を抜きにして、受けとめてもらいたい、考えてもらいたい。

「1世信者の精神病についてご質問をいただきましたが、1世信者も精神病が多いことを経験的に感じています。信者の診療に長年携わってきた大学病院の教授からも同じことを指摘されたことがあります。ただし、統一教会に限らず、カソリックなどの伝統的な教団であっても、熱心な宗教家には精神病の素因が多くみられます。脳科学的にも、宗教的神秘体験と幻覚妄想状態には類似性があることが指摘されています。したがって、1世信者に精神病が多いことは特別なことではないのかも知れません

(論壇でも売れっ子の精神科医の斉藤環氏は「手かざしの真光系の信者に精神疾患者が多いように感じる」と語り、日本脱カルト研究会の理事は「もし、カルト(新新宗教)がなくなれば、精神病院は患者殺到でパンクするだろう」と笑っていた。)

「しかし、2世となると別の問題になります。1世に精神病の素因を持つ人が多く、それが祝福という形で内部の者同士で結婚するため、2世の精神病の発病率が遺伝的に高くなります。これが2世に精神病が多い一番の理由であると考えます。
 実際に、2世の精神疾患のほとんどが統合失調症と発達障害ですが、これらは養育の影響よりも遺伝的な影響がつよい疾患です。精神病の2世の親を調査したことがありますが、かなりの高い確率で親にも同疾患やその素因が認められました

「発達障害に関してだけ言いますと、2世の発達障害が多いもう一つの理由があります。妊娠時の両親の年令が高いことは、発達障害児が生まれる大きなリスクになります。古い祝福家庭は女性が33才になるまで結婚生活を出発できずこのルールがなくなった後の祝福家庭も、若い頃に祝福の推薦がもらえずに年齢が高くなってようやく結婚できた人たちが多く、1世の祝福家庭全体に両親の年令が高い傾向があります」

<注>「33才になるまで結婚生活を認めない」。犯罪的と表現してもいいような方針を打ち出した幹部は誰なのか>。ご存知の方がいれば教えてもらいたい。

 繰り返しになるが、医師は「2世の精神疾患のほとんどが統合失調症と発達障害ですが、これらは養育の影響よりも遺伝的な影響がつよい疾患」と語っていた。
 この当否を指摘できる材料はないのだが、私が取材した結果(『カルトの子』)によれば、“カルト2世”の精神疾患は愛着障害、心的外傷後ストレス障害、解離性障害であった。<素人のくせに>と思われる方がいたら、『カルトの子』と『洗脳の楽園』を読んでからにしてもらいたい。

 これらの障害は、遺伝的な影響とは関係なく、親の養育によってもたらされるものである。その養育とはネグレクト(養育放棄、愛着対象の喪失化)と価値観の押し付け(心理的虐待)の2つである。
 子育ての仕方そのものが子どもの精神を傷つけ(低温度火傷を想起せよ)、その後に重篤な精神障害を引き起こす。信じられない方は、前掲の2冊を読んでもらいたい。それぞれ半日もあれば読めるはず。そのあと、図書館で「児童の発達」に関する本を読んで、検証すればいい。

 第2回の「精神障がいを持つ人の家族の集い」のときには、遺伝的な影響の強い精神疾患ではなく、不適切な養育によってもたらされる疾患をテーマとして取り上げてもらいたい。
 <宗教より子どもか、子どもより宗教か>
 このことをホンネで語り合うことができれば、統一2世には福音となろう。

【精神科医へのお願い】精神薬を処方されるときは、患者本人のみならず親御さんにも、副作用情報を文章で渡してください。

は精神障害の子どもを清平に送ってはならないと思われる方は
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 統一教会へ
にほんブログ村 をクリック!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA