精神障害の子どもをもつシック家庭が集うというが・・・

鶴の絶対化路線(28)

 青葉台教会の2世の自殺に関して、2つの記事「青葉台教会長の金森工はサラ金の取り立て屋がふさわしい!」 「なぜ、彼女は激太りしたのか?」を書いた。
 これらを読めば、家庭連合は2世の精神疾患に無関心といった印象を受けるだろう。実際、私はそう思いながら、記事を書いてきた。
 ところがである。本部が「精神障がいを持つ人の家族の集い」を開催するという公文を教会員に流したのである。6月14日のこと。驚き、桃の木、山椒の木である。
 無関心じゃなかったんだぁ。じ~ん、感動~! 

 でも、感動していいのかどうか・・・。まずは公文を読んでいただきたい。

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「精神障がいを持つ人の家族の集い」開催のご案内

 聖恩感謝申し上げます。
 内閣府の調査によると、全国の精神障がい者の数は300万人を超え,人口の2~3%を占めているとのことです。この統計を見ても分かるように、精神障がいを患うのは決してまれなことではありません。
 教会員の方々におかれましても、家族や親族が精神障がいを抱えているという人も含めれば、この現実に直面している家庭は少なくないと言えるでしょう。

 ご存知のように,障がいを抱える二世の親の会としては『天宝会』があります。
 ただし、同会は「知的障がい、発達障がい、身体障がい」を持つ二世の親を主な対象としており、「精神障がい」に関しては十分なサポートを提供することが困難です。
 不登校や非行などの課題を抱える二世の親の会である『天明会』が発足している地域もあり、そこには精神障がいを持つ子女の親も参加しています。
 しかし、不登校と精神障がいでは課題の内容にかなり差異があるため、参加者が情報を共有してもメリットが少ないという指摘もあります。しかも、『天宝会』も、『天明会』も子女の課題だけを対象にしています。

 そのような現状を踏まえ、子女だけではなく、夫婦の課題も対象にした「精神障がいを持つ人の家族の会」を作ってほしいという
声が多く上がってきています。そこで、この家族会設立に向けて、下記のごとく「精神障がいを持つ人の家族の集い」を企画致しました。
 一心病院とTLSC(トゥルー・ライフ・サポートセンター:医療福祉関係に従事する教会員のネットワーク)にも、専門的な観点からご指導やご協力をいただきます。
 
 このような集いを3回程度行った土台の上で、『天宝会』や『天明会』のような家族会を設立することを考えています。

【名称】精神障がいを持つ人の家族の集い
【日時】7月9日(土)10:30~15:00(10:00受付)
       ※個人面談は全体スケジュール終了後(15:00以降)に行われます。
【会場】松濤本部2F礼拝堂
【参加対象】精神障がいを持つ家族がいる教会員
【感謝献金】500円(資料代、飲料代含む。昼食は各自持参してください。)
【内容】「家族会」趣旨説明、専門家によるレクチャー、交流会、個人面談(希望者のみ)など
【申込方法】下記の内容をご記入の上、メール(soudan@ffwpu.jp)かファックス(03-3466-1023)で各自お申込みください。
        <記入内容>
        ①参加者氏名および祝福双
        ②所属教会
        ③連絡先(電話番号)
        ④障がいを持つ方の性別、年齢および参加者との関係
        ⑤障がいを持つ方の大まかな状況(診断名を含む)
        ⑥個人面談を希望するか、しないか
        ⑦個人面談を希望する場合は、相談内容
        ※希望者多数の場合、個人面談受付を締め切らせていただく場合があります。
        ※この申込書に記載された個人情報は、この集会や家族会に関連すること以外には使用しません。
 【申込締切】7月3日(日)

 【主催】本部家庭教育局
 【協賛】一心病院、TLSC
 【担当者】家庭教育局・宮本知洋(03-3468-6013)
                                  以上

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シック・元シックの感想

 この公文をどう評価すればいいのか。4人のシックと元シックに感想を求めた。
 元シックの感想
<精神障がいについての公文が出たと聞いてとても驚いたのですが、読んでみると、以前から知的障がいや発達障がい・引きこもりなどの親の会はあったから、ここいらでひとつ精神障がいの家族の会をつくるのも当然の流れーというふうにもって行かれ、多くの悩む家族たちの要望の声に応えて本部が腰を上げた、いいことではないかと思われて、公文の内容には突っ込みどころは見当たらない。
 しかし、突っ込みどころがなさ過ぎて、平易すぎて、なにか違和感がある。どこの、どんな種類の団体から出された公文なのか分からないような無個性、正体不明な感じ。会員や二世が精神を患うことが多い現実を、教会組織のありようの問題とは全く切り離しているのだ。切り離して、組織の問題(会員の精神を追い込みやすい活動方針など)は別個に、原因追究・検討・改善するというならいいのだが、そんな姿勢は感じられない。
 公文の初っ端に内閣府の調査結果を示して「この統計を見ても分かるように、精神障がいを患うのは決してまれなことではありません。」とあるのも、虚しい責任転嫁の無責任発言に思えてならない。
 そう思うと、この公文は、自らの組織の悪行を隠した “正体隠しの勧誘”、または、精神疾患に追いやる一方で家族会を作るマッチポンプのようにも思えてくる。妄想か。
「家族の集い」では専門家によるレクチャーがあるそうだが、医療や臨床心理学的観点、または家族関係の大切さなどの観点からの話はあっても、各地の教会(家庭連合)の信仰基準や活動方針とアウフヘーベンしたものにはなりえないだろう。
 ともあれ実際今苦しんでいる当事者家族の方々にとっては、悩みを相談できる場所が増えるのはありがたいことに違いないので、ひとまずよかったとは思う>
 
 現役シックの感想
<地の声(子の心の叫び)よりも天の声(詭弁の神の摂理)に耳を傾け、子どもたちを犠牲にしてまで歩んだ結果が、子どもたちを情緒不安定にし、精神に何らかの障害を生み出してしまったのだと憶測します。誤った信仰観は家族をも崩壊させてしまう危険があることを悟るべきだと思います。
 私自身も実践時代には一歳になったばかりの我が子を身を引き裂かれるような思いで保育所に預けた時期がありました。確かに実践当時は、地の声よりも天の声を優先しなければと、葛藤しながらの活動の日々でした。
 還故郷を幸いに子育てを優先し、礼拝会員だけに止まりましたが、娘が高校生になり、かなり落ち込んでいた時、私に言った言葉が「私だけが迎えがいつも最後で、一人寂しい思いをして遊戯室の片隅でお母さんの迎えを待っていた...。」と当時の辛かった思いを初めて涙声で話してくれました。子の心知らずの親であったことを深く恥じました。
 幼少時代に寂しい思いさせた娘も私の還暦の祝いのメッセージには「私を生んで育ててくれてありがとう。」と何よりも嬉しい言葉の贈り物してくれました>

 元シックの感想
<祝福2世は神の子。その神の子たちが精神を病んでいる。神の子が投身自殺をしたのだから、何らかの対策を取らざるを得ないのはあたりまえの話だ。家族の会を作るのはいいけど・・・・・内輪でやっても何も解決しないだろうな>

 現役シックの感想
<申し訳ないですが、特別な感想を抱きませんでした。しいていうならば、清平でああいう事件があったために、慌ててこういう会をつくったんだろうなという程度の感想です。遅いといえば遅いですが、やらないよりはましだろうとも思います。
 ただし、しょせん素人に毛が生えた程度の食口がケアをするので、根本的な解決はできないです。
 他の障害者の会もそうですが、結局教会としては「信仰」しか指導できません
 あとは同じ悩みを持つ人たちが集まる場ができたという程度にすぎません。
 最後は、結局個別に専門家のところにいくしかないわけです。
 まあ、青葉台の教会長のようにゆがんだ信仰指導をするよりもましかな、という感じです>

私のランダムな感想

 公文を一読したときは、冒頭に書いたように「無関心じゃなかったんだ。じ~ん、感動~!」であった。
 しかし、4人の方の感想を読んで、認識が変わった。啓発してくれた4人の方にはとても感謝しています。

 家族の集いを開催することにしたのは、公文によれば「精神障がいを持つ人の家族の会」を作ってほしいという声が多く上がってきているからだという。青葉台教会2世の投身自殺のことには一切触れていないが、自殺があったのは5月7日、公文が流れたのは6月14日。自殺が契機となったのは間違いないだろう。

 2世の自殺が表面化したのは今回の自殺以外、特定商法取引違反で逮捕された(株)新世の社長の長男のケースがあった。
 前回記事のコメント欄での投稿。マイケルさんの「青葉台教会では過去にも2世が自殺」(http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-735.html#comment14846)を読んでもらいたい。
【関連記事】「南東京教区で二世が自殺」

 類推するに、末端の祝福家庭の子どもが自宅など目立たない場所で自殺する-といった表面化しない自殺、あるいは自殺未遂は、このほかにもいくつかあるのではないか。
 家族の会を作って欲しいという声は切実で、親の苦悩のすそ野は広い、ということだ。

 公文の呼びかけ人として名前が書かれている「家庭教育局・宮本知洋」は、私の記憶が正しければ本部相談室の担当者である。文国進氏が苦情相談機関の設置を指示し、その担当になったのが宮本氏だった。彼は、苦情や相談があれば、逐一国進氏にあげていた。「真面目で誠実な人」というのが本部職員の宮本評である。

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このポスターは2011年頃に作られたもの。各教会内に張り出される予定だったが、いつの間にかお蔵入りに。「中抜きの宋」が妨害したのではないかと思っている。この啓発運動が果実を結んでいたら、その後の統一教会は今より間違いなくいい組織になっていたはず。

 精神に障害を負った子どもを持ち、誰にも話すことができないでいた親にとって、集いは朗報だと思う。集いの場(「交流会」)で実情を述べ合い、それを機に横のつながりができれば(「家族の会」が誕生すれば)、直接解決に結びつかなくても、家族の苦悩は軽減される。
 その意味では大いに評価されて然るべきだと思う。

 ここからは辛口というか、客観的な見方である。
 そもそも、マッチング結婚、祝福結婚によって誕生した子どもは、「原罪なき神の子(私には荒唐無稽で意味不明)とされてきた。既成祝福の子は「ヤコブの子」とされ、神の子とは区別されていた。それほど祝福2世は特別な子どもであった。

 それなのに、「神の子」なのに、どうして精神障害者となるのか。ここが根本の根本である

 公文の冒頭にはまるでエクスキューズかの如く、
「内閣府の調査によると、全国の精神障がい者の数は300万人を超え,人口の2~3%を占めているとのことです。この統計を見ても分かるように、精神障がいを患うのは決してまれなことではありません」
 と、一般論が書かれている。
 6年前、佐野邦雄家庭教育局長(当時)は「2世問題は非常に深刻である。うつの食口や精神疾患の食口が増えている」と語っている。この言葉からすれば、一般社会よりも高い確率のように思われる。
 神の子なのに、どうしてサタンに影響されているという一般社会の子どもより多く、精神疾患にかかるのか。
 また、『天明会』を発足せざるを得ないほどに、どうして神の子は不登校になったり非行に走ったりするのか
 この疑問に答えることができる指導者は一人もいないだろうし(なぜなら「神の子」なんて“でっち上げ”に過ぎないのだから)、仮に屁が百発出るような屁理屈をレクチャーする原理講師さんがいたとしても、家族の悩みを解決することなどできるわけがない。

前回の記事のコメント欄。お笑い海鳥さんの「原因は朝鮮カルト教理の統一原理にもあると思います」と神々の黄昏さんの「デッドラインを超えた非人間性」には是非お目通しを。http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-736.html#comment14849

アリズムでいこう。
「一心病院とTLSC(トゥルー・ライフ・サポートセンター:医療福祉関係に従事する教会員のネットワーク)にも、専門的な観点からご指導やご協力をいただきます」
 中心となる一心病院には心療内科、精神科は存在しない。http://www.isshin.net/services/
 したがって、集いには専門の医師は参加しない。

【訂正】東北地区から精神科医が参加することになりました。(6月28日)

 もっとも、ほとんどすべてといっていい今の精神科医は、精神障害は脳の器質障害だとして、副作用ものかはひたすら精神薬を処方するだけ。副作用で激太りになろうが。
 一般に、精神科医は副作用を精神疾患の新たな症状として捉え、さらなる精神薬を投与する。精神病患者の圧倒的多くは複数の薬を服用している。
 だから、彼らがいようがいまいが、さほど関係ないのだが・・・。

コラム精神薬は患者を殺す

【朝日新聞:6月22日朝刊】
 統合失調症治療薬「ゼプリオン」を使用していた85人が死亡していたと、NPO法人「地域精神保健福祉機構」が21日、発表した。2013年11月の発売から今年2月までの国への副作用報告を分析したという。因果関係は不明で、使用患者の全例調査をすべきだと厚生労働省に求めた。
 この薬はヤンセンファーマ(東京都)が製造販売する注射薬。85人の死因は不明が最も多く、心疾患、自殺、誤嚥(ごえん)・窒息が続いた。
 同社は「指摘は真摯(しんし)に受け止めるが、薬は安全かつ有効だと考えている。適正な使用が広がるよう情報提供を続けたい」としている。現在の使用者は約1万2千人。
 厚労省は「適正使用が続くよう啓発を続ける」としている。同薬は投与が1カ月に1度でよく、利用しやすい薬と知られているという。
(記事引用終わり)

【感想】
 メーカーも厚労省も、まるで打ち合わせしたかのように「適正使用」を強調している。これはマヤカシである。なぜなら、「地域精神保健福祉機構」は死亡の原因を「適正に使用していなかったから」とは発表していないのだから。
 薬に関する闇は、読者が想像できないくらいに深くて陰湿である。

 では、臨床心理士はいるのだろうか。TLSCには私が知っている自称ではなく資格をもった2人の臨床心理士(シック)が加わると思うが、彼らの指導は役に立つのか。失礼ながらNOである。
 なぜなら、精神疾患を抱える2世たちは、治療を受けているとすれば彼らのところでであり、それでも治癒しないから「家族の会を作って欲しい」という声があがったわけであろう。

<注>もう少し厳密に考えると-。2人の臨床心理士は東京在住のはず。1人は一心病院に勤務しているから間違いない。関東圏にいる人なら、彼らの心理療法は受けているはず。そして、おそらく医師(内科医)に副作用ギンギンの精神薬の処方箋を書いてもらっている。
 しかし、関東圏以外の親御さんなら、今度の集いによって初めて彼らに会うだろう。
 と、考えていると、関西圏あるいは北海道、さらにいえば中国・四国・九州圏の親御さんは高い交通費を払って、渋谷の松濤に出向くことができるのだろうか・・・。人ごとながら、不安になってくる。

 彼ら臨床心理士をバカにしているわけではないが、精神疾患になった原因について切り込んでいけるとは到底思えない。
 なぜなら、原因は統一教会そのもの(教義、指導、組織体質、親子関係などなど)にあるからだ。
 拙著『カルトの子』、祝福2世の大沼安正の『人を好きになってはいけないといわれて』で書かれているように、精神疾患の原因は幼少期の育児放棄(ネグレクト)、児童・思春期の教義の注入(精神的・心理的虐待)にある。

「私だけが迎えがいつも最後で、一人寂しい思いをして遊戯室の片隅でお母さんの迎えを待っていた...。」
 幸い、親は還故郷をきっかけに子育てを優先することになり、精神疾患にならずにすんだが、還故郷とならず、宗教優先が続き、児童・思春期になったときに教義の教え込みをやっていたら、この子も間違いなく精神を病むことになっていたであろう。
 注目すべきは、上記の言葉を娘が涙ながらに話したのは、高校生になってからということだ。それまで10年以上の長きにわたって感情を押し殺していたのである。幼少期の頃の体験は心にしっかり刻み込まれている。
 (『カルトの子』では、実際に精神を病んだ2人の2世を取り上げている)

 話を元に。臨床心理士がどんなにいい人であっても、家族の集いで「精神疾患の原因は統一教会にある」とは言えないだろうし、言えるような人はとっくに組織から離れている。

 いま精神障害の治療で注目を集めているのは、精神薬に頼らない「オープンダイアローグ」というやり方で、「5年間の追跡調査で服薬(精神薬)が続いていたのは17%、従来型治療を受けていた対照群では75%だった」という。出典は6月19日の毎日新聞。
 教団が精神障害の2世を真に何とかしたいと思うのなら、「オープンダイアローグ」に詳しい精神分析医の斎藤環氏に講演してもらうぐらいのことはやるべきである。
 敷居が高い、「人見知りする俺たちだから」というなら、内海聡内科医にお願いすればいいではないか。後藤裁判で陳述書を書いてくれた医師である。心理的障壁は高くないはずだ。
 それも躊躇するようなら、元シックの精神疾患に詳しいkoyomiさんに講演をお願いしたらどうか。本部の鴨野・澤田・近藤、また監禁被害者の後藤(いずれも敬称略)にとって旧知の人なのだから。彼女なら“献金講演料”は受け取らないと言ってくれるかも( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンww
 要するに、わずか5万人の統一教会小世界ではなく、外の広い世界にいる有為な人材にアドバイスを求めることが重要なのだ。

は、教会そのものとしては何ができるのか。
「信仰しか指導できません」(前述の感想)
 どんな信仰なのか。今の不幸はサタンが入り込んでいるからだ。先祖が恨んでいるからだ。罪滅ぼしをしなければならないのだ。
(よって、献金だ)
 バカバカバカを百回繰り返しても足りないぐらいのバカそのもの、トンチンカンなのである。

「家族の会」ができるのは、繰り返しになるのだが、精神障害を抱える2世には直接何の役にも立たないが、親の苦悩が軽減されるという意味で正直いいことだと思う。
 しかし、問題点が3つある。
 今回の集いは、公文の形式からして、教団執行部の総意として催されるものではないということだ。2世の自殺に責任を負わなければならないはずの、屁理屈一代男、阿部美樹家庭教育局長の許可を得て、宮本氏が開催するものだろう。つまり、2世の精神疾患問題を組織をあげて解決しようというわけではない!ということだ。これが最大の問題である。
 もう1つは、統一の体質として継続性がないことだ。家族の会ができても、どこまで継続して運営されるのか。不安がつきまとう。
 3つ目は、悩みを同じ悩みをもつ人に打ち明けても、それだけではいつかは枯渇するということだ。統一外の文字通り専門家のアドバイスが必要とされているのだが・・・。

コラム“親力“に欠ける多田原理講師

 時間をかけて真面目かつ前向きに2世問題を綴ってきたが、この記事を読んでヘナヘナになった。
「いつも私のとなりに神さま」の「もしも子供が「教会に行かない」と、言いだしたら?! 《家庭力UP↑講座》」である。
 短文なので、先に目を通してもらいたい。多田氏はまともなことを言っていると感じたら、あなたはどうかしている。

 子どもが教会に行かないと言い出さないように、
「親は普段から自分の気持ち、考え方を子供に伝えておく必要があります」
「何度も聞いているうちに、子供も、親がどんな気持ちで信仰生活をしているのか、何を願っているのかなど、親の価値観を少しずつ理解していくようになるのです」

 親子関係が逆転しているのである。
 むろん、親の価値観を子どもに伝えるのは悪いことではない(ただし言葉がソフトであろうが結果としての強要は虐待につながる)。しかし、それより大切なのは、言葉にはしない子どもの気持ちを知ることなのである。子育ての基本の基本は、親ではなく子どもが出発点とならなければならない。
 前出の感想の話に戻れば、<地の声(子の心の叫び)よりも天の声(神の摂理)に耳を傾けていたため、「私だけが迎えがいつも最後で、一人寂しい思いをして遊戯室の片隅でお母さんの迎えを待っていた...。」という子どもの気持ちを知ることができなかった>
「教会に行きたくない」と子どもが言えば、なぜなのかを考える。会話で聞き出そうとしても、子どもは決してホンネを言わない。言わないというより表現できない。親の価値観を否定することになるから。「楽しくない」「イジワルされる」といった理由をあげても、それは表面的なものであって、真に行きたくない理由はある。
「言葉にはしない子どもの気持ちをつかみ取る」 
 子育ての基本中基本である。
 多田氏の逆転した親子関係観に気がつかず、いつもとなりさんは感動する。
 退会に次ぐ退会(累積55万人が退会)で、わずか5万人となった統一小世界。指導者に有為な人材はいなくなったということだろう。
 逆転した親子関係(中2階にいる子ども)のことは、『カルトの子』(神の子編)で詳述した。多田氏やいつも氏は本を読む能力さえ枯渇したということなのだろう。嗚呼、アージュである。

-次回は「懲役1年、執行猶予3年に処す」-乞ご期待!
え込んだ方は
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