11・29公文-本年最後のお笑い統一教会です。

統一教会考(46)

ミニニュース:2013年の拉致監禁事件は1件だけ。末尾に関連記事あり。

 
 日本統一教会の改革に淡い期待を抱いている教会員にとって、「悪徳の勧め-徳野発言を議論しよう!」(12月6日付)、「徳野逮捕は近い!」(12月11日)、「今度は脱法行為の勧めだ!」 (12月18日)は、気分が暗くなるような記事だったと思う。

 せめて、年内最後には明るく屈託なく笑ってもらいたいと、隠し玉を用意していましたとさ。今回、登場するのは以下のお二人。この写真を軸に話を進めるので、目に焼き付けておいてもらいたい。

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おやっ、徳野会長の右にいる、難しそうな顔をした御仁は誰か? 首を傾げる読者は少なくないと思うが、恐れ多くも、この方は統一コンプライアンスの総元締め、法務局長の岡村さんであるぞ。
 写真は、徳野氏が経済犯罪事件の責任を取って辞任したときの記者会見の光景。

 話は公文である。
一般読者のために。公文とは、教団本部が全国の教会組織に流す連絡&通達文章のことである。テーマは特に決まっていない。毎日のように、いろんな文章が全国の教会に流されている。

 勇気ある教区長が目安箱に「悪徳の勧め徳野スピーチ」を投稿した11月29日のその日に、岡村氏は全国の教会に対して公文を流した。まずは現物を読んでいただきたい。写真でいえば、右の岡村さんが左の徳野さんに苦言を呈していると思っていただければ、わかりやすい。
下線、ゴチック、色字は引用者。

(引用はじめ)

VISION 2020の為のコンプライアンスに関する再確認

 日本統一教会は、2009年、一部信者の営業行為が特商法違反に問われた事件で、当法人の関わりが疑われるような事態が生じたことを発端として、それまでの「法人は信徒個人の活動には関与しない」との信徒に対する指導のあり方を見直し、2つのコンプライアンス宣言を発表しました。

 以来、4年間に亘り、当法人はこのコンプライアンス宣言の内容を組織運営の基本とし、健全なる組織の発展に努力してきましたが、今後もこの基本方針は何ら変わることはありませんし、教会組織の社会的発展のためには、より一層コンプライアンスを徹底していかなければなりません。

 即ち、当法人の究極目標は、人類一家族世界の実現ですが、そのための第一歩としての基本方針は、当法人の伝道、教育、礼拝等の宗教的な行事や活動及び組織の運営において、コンプライアンス(法令の遵守、当法人の規則やその他規定、方針等の遵守)の具体的内容を示し、その遵守の指示・指導を組織の細部にわたって、より一層徹底、推進することです。それが唯一ともいうべき、当法人に対する社会的な評価と信頼を回復する道であり、確固たる信頼を勝ち取った土台の上に、多くの人から愛され、模範となり、以て「世の光、地の塩」として国家国民の希望となりうる道です。

 善なる感化を与え、ビジョン2020を勝利、即ち天の祖国である天一国と本郷を立てる人類一家族世界を実現していくために、牧会者、職員一同の皆様は、2009年に内外に宣言し、それ以来取り組んでいるコンプライアンスに関する基本方針を再度確認し、改めて以下の点を徹底して、教会運営、伝道等の活動に取り組み、天一国創建に向けて邁進されるようにお願い申し上げます。

1. 伝道においては、教会名を告げて、透明性ある活動を展開して、社会の信頼を一層勝ち取るように努める。

2. 献金は、信徒らが天地人真の父母様のみ言及び献金の意義と価値について深く理解し、信徒各自が信仰に基づき、神の恩恵に感謝し、主体的に捧げるものであることを大前提として、信徒の感化・教育にあたっては、この点に誤解を生じさせないように努める。

3. 信徒に対してコンプライアンスの重要性を折に触れて教育し、トラブルや事件により組織内外に迷惑をかけることがないように指導し、家庭的・社会的生活において模範的な基準を立て、地域社会に貢献し、実体を以て真の父母様の良き証し人となるように努める。

4. 信徒の指導、公金の管理、組織の運営については、真の父母様のみ言と伝統、そして法人の方針と透明性と法令遵守に基づいた管理をなす。牧会者、公職者は、そのような天地の原則に基づき健全な運営をより一層推進し、現場と本部の疎通、一体化がなされるように努める。

 特に2001年1月13日に真のお父様が語られた天法3箇条(1.血統の遵守、2.人権を守り、心情蹂躙をしない、3.公金問題を起こさない)は、教会責任者として守るべきコンプライアンスの最も重要な内的な課題であることを再度認識して、取り組んでいく。

 最後に、最近、当法人の上記のようなコンプライアンスの基本方針に関連して、それに対する疑念を抱かせるような内容がインターネット等で流されておりますが、独自に判断することなく、何か疑問があれば、率直に問い合わせをするなど事実を確認したうえで、信徒を正しく指導するようにして下さい。

 当法人は最近外部組織からのコンプライアンスの方針に対する質問に対しても、何らコンプライアンスを推進する方針に変わりないことを当法人から回答しました。しかしながら一方では教会員が法令に違反して、マスコミ報道されるような事件も起こっています。このようなことにより教会の社会的な信頼が傷つけられることのないように指導を徹底して下さい。

 ビジョン2020の勝利は、これまで以上のコンプライアンスの徹底にあると言っても過言ではありません。責任者の皆様のご理解とご指導を宜しくお願い致します。

以上

(引用終わり)  
 

-解題&感想- 

 実にわかりやすく、面白い公文である。
 3つほどわかりにくい記述があった。

献金実績を出すなら善光寺参りだ

 

その1最近、当法人の上記のようなコンプライアンスの基本方針に関連して、それに対する疑念を抱かせるような内容がインターネット等で流されております
 何を指しているのかわからないが、考えられるのはブログ「目安箱」である。 該当する記事は--
「統一教会員が詐欺?(熊モンさんより)」(11月26日)
「どうして180万円の善霊堂が40万円に?(みよいさんより)」(11月24日)
「ほとんどが財団所有(2月26日さんより)」(11月16日)
「長野方式相続!全国代表婦人部長会議(Unknown)」(11月14日)
「管理人さんへ 神様はいますね。(Unknown)」 (11月14日)

「当法人のコンプライアンスの基本方針に疑念を抱かせるような内容」の記事はまだ無数にあるが、それは過去ログを各自で読んでくださいな。
http://www.blogmura.com/profile/01022776.html

 余談になるが、この中で抱腹絶倒記事は何といっても「長野方式相続!全国代表婦人部長会議」である。会議が終わって、お数珠を頂くために、みんなで長野の善光寺参りしたというもの。
「偉いお坊さんにかしずき、功徳をお授けしてもらって喜ぶ神経がわかりません。(あんたたち祝福家庭でしょう!?)これが統一教会の霊的な基準です。食口たちの意識が、摂理とは遠くなり個人のご利益と先祖の救いだけに流れていくのが悲しい」

 悲しんでいる投稿者には申し訳ないけど、統一教会員が功徳(伝道と献金)を授かるために善光寺参りをする。まるで漫画、いや漫画以上!!。ひ、ひょっとしたら、徳野氏がいう「長野方式」とはこのことだったのかぁ
 自己嫌悪で気分が落ち込んでいるときに、この記事を開くと明るくなれること間違いなし!あたしよりバカがいた、と。

 この一文に反発する食口がいたら、公文にあるように、教会長さんに「率直に問い合わせをするなど」して、善光寺に参れば功徳を授かることができるのか、是非、「事実を確認して」くださいね。ニッコリ
 真面目な話をすれば、現役教会員は徳野コンプライアンス違反発言、脱税作戦会議のことを率直に聞いてみたらどうか。渋谷松濤の本部に電話するのもよし。本部の電話の応対は、地域の教会と違って、比較的いいですよ。


その2・
当法人は最近外部組織からのコンプライアンスの方針に対する質問に対しても、何らコンプライアンスを推進する方針に変わりないことを当法人から回答しました。
 外部組織からの質問とそれに対する回答-とは、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)とのやりとりのことだろう。
 質問と回答をリンクしておく。
「公開質問状 世界基督教統一神霊協会 会長徳野英治様」(2013年3月18日)
「全国弁連からの公開質問状に対する回答」(4月4日)
 ここではコメントしないが、2つの文章を読んだ人なら現役教会員を含め誰もが、徳野氏が真摯に回答しているとはとても思えないだろう。
 ところで、御存知の方がいれば教えてもらいたい。
「現在福岡地方裁判所において、統一教会の元大分教会長を原告、統一教会を被告とする解雇無効の裁判が係属中です」(質問状)
 この裁判はその後、どうなったのだろうか。

その3・一方では教会員が法令に違反して、マスコミ報道されるような事件も起こっています。
 どの事件のことを言っているのか不明。

嘘ばっかしの偽装公文

「健全なる組織の発展に努力してきましたが、今後もこの基本方針は何ら変わることはありません」

 毎日といった数年前ほどではないにしても、今でも相変わらず、献金等返還請求の通知書が本部に届いている。岡村さんはいつも通知書に目を通していらっしゃるはず。 弁護士を通した通知書だけでなく、被害者(食口)当人から所属教会に直接返還を求めるケースもある。(文国進氏がいなくなってから、本部には報告されていないはず)
 
 公文を正確に書けば、こういうことになるだろう。
「健全なる組織の発展に努力してきましたが、私たちの努力がいまだ足らず、またブログ・目安箱で指摘されているような、法務局の指導を無視する食口がいまだ絶えず、それでも基本方針は何ら変わることはありません」

 こう書かれていても疑問がわく。方針とは何ぞやという疑問である。
 一般社会、たとえば企業で食材偽装を行うなという基本方針が出される。しかし、現場はそれを守らず、相変わらず、冷凍魚を鮮魚として販売している。
 こうした場合、方針を守らなかった社員に何らかの処分を下すことによって、方針を堅持する。
 統一教会の場合、本部はコンプライアンスの方針を出した。それを現場は守らず、特定商取引法違反に触れる、あるいは詐欺まがいのセールストークをしている。一般企業なら、恥ずかしくて、とても「それでも基本方針は何ら変わることはありません」とは言わないもの。

「伝道においては、教会名を告げて、透明性ある活動を展開して、社会の信頼を一層勝ち取るように努める」
 
 あのぉ~、岡村さん、左にいらっしゃる徳野会長さんは、この公文が出される4週間前の11月1日に、こう仰っていましたよ。

あそこは明かしてやっていないんじゃないか。(ハハハハ)
そういうような讒訴があることも私分かっていますよ。

 正体を明かして勧誘せよというのは、徳野さん自ら通達を出していなかったっけかな。信者らの活動に関する事件報道について―教会指導者に対する注意と指導-(2009年2月12日)、教会員の献金奨励・勧誘活動及びビデオ受講施設等における教育活動等に対する指導について(2009年3月25日)
  
 岡村さんは、ざっくばらんに、そばにいる徳野さんにこう言えばいいだけのこと。
「徳野さん、良くないよ。2人して引責辞任の記者会見でしゃべったじゃないの。あのときの発言を忘れるのは良くないよ」

 私が正直、虫酸が走るのは、徳野氏があそこは明かしてやっていないんじゃないかと語ったことに、全国の指導者たちがハハハハと笑ったことだ。
 この笑いの質は一体、何なのか。
 徳野氏が建前ではなく、本当のことをしゃべってしまった。そのことへの集団心理特有の笑いだったと推測する。ほかに何か考えられるだろうか。 腐り切った指導者たち!吐き気がする。

お笑い統一教会

 ところで、11月29日になぜ唐突に公文を出したのか。
 それを解読する前に、一つのエピソードを紹介しよう。
 とある教会長さんに電話で聞いてみましたとさ。
「そっちにコンプライアンスに関する公文が届いていませんか」
 ゴソゴソガサガサ。電話口でも聞こえるような音がしたあと、「ああ、ありました、ありました。(読みながら)で、この公文に何か問題でもあると考えているのですか」

 私が電話しなければ、この教会長さん、岡村公文は読まずにゴミ箱に捨てていたと思う。さもなくば、一読して建前公文か とゴミ箱行き になっていたであろう。
 
 話を元に。
「最近、岡村局長が力を付け出し、頑張っていらっしゃいますよ。先日も公文を出され、コンプライアンスを徹底しようとされている」
 これは本部の事情に詳しい教会員の言葉である。
 これを否定する材料は持ち合わせていないので頷くしかなかったが、そうだとすれば、岡村氏はドンキホーテである。前述したように、公文の4週間前、徳野氏は正体隠し伝道の苦情を讒訴(ざんそ)だと言い放っているのだから。

 岡村氏は、果たしてドンキホーテなのか。
 私はこう穿つ。

 渋谷の新世事件で教会員が逮捕(2009年2月)されてから、慌てるようにして、前出の2つの通知文を出している。通知文の文言は弁護士を交えて検討されたと聞いている。
 通知文(2月と3月)は、事件が本部に波及しないこと、捜査の手が本部に伸びないようにする狙いもあったはず。実際、南東京教区の事務所への家宅捜索、教区長の任意の事情聴取(6月)があったにもかかわらず、渋谷新世の教会員の有罪判決だけで終わった。
「一部の教会員の個人的な行為によるもの」(広報局のコメント)
 これを「勝利の方程式」だとして、同じように、徳野悪徳発言をカバーするために公文を出した。そうすれば、コンプライアンスを守らなかった教会員がいても、「教団とは関係ない。教会員個人の事件だ」と突っぱねることができる。
 こう穿てば、なぜ、唐突に公文を出したのかという疑問が解ける。
 でも、徳野氏が発言を撤回しなければ、OUTなのだが(苦笑)。  
  
 偶然が重なっただけ、穿ちすぎるという反論もあろう。
 
 仮にそうだとしたら、まさにお笑い統一教会だ。

11月1日:徳野悪徳発言。
11月29日:徳野悪徳発言を暴露(ブログ「目安箱」)。
11月29日:岡村公文。
12月10日~12日:脱税工作会議。岡村公文の全否定。

 お笑いというかヒッチャカメッチャカというか、組織の体をなしていないのだ。
 笑ったあと、冷静になって考えていただきたい。なぜ、こうしたお笑い教会になってしまうのか、と。そうすれば、日本・統一教会の権力構造が透けて見えてくるはず。
 とまれ、

統一教会は脱税するな!!祈願書にかかる税金を払え。
統一教会は「目安箱」を強制移動するな!!

災難は忘れた頃にやってくる

 今年も残すところ、わずかとなりました。
 いよいよ帰省シーズンです。
 青年教会員、カープ会員は、拉致監禁に十分に注意してください。とりわけ来年に合同結婚式を控えている教会員は要注意。
 
 今年2013年の拉致監禁事件は1件(26歳の介護師)だけでしたが(「新たな拉致監禁事件が発生しました!」)、災難は忘れた頃にやってきますから。
 
 実際、自称脱会カウンセラーが主催する勉強会は今も変わらず行われています。
 未遂で終わりましたが、関西在住のある婦人教会員は九州に拉致監禁されそうになったことがあります。采配したのは日本基督教団の新和教会の牧師豊田通信でした。最近の話です。新和教会での勉強会には数十人の信者家族が参加しています。
 昨年、岡山理科大のカープ会員が拉致監禁されましたが、消去法でいけば、私は豊田通信が絡んでいるのではないかと推測しています。
  また、「全国統一協会被害者家族の会」は毎月相談会を開き、監禁牧師を紹介しています。http://www12.ocn.ne.jp/~kazoku/index.htm
 どうかご注意を!

 子どもを保護説得したいと考えている信者家族の方に!

 統一教会は、文鮮明氏が2012年に亡くなってから、大きく変貌しつつあります。この過程で、かなりの教会員が退会、退会状態になっています。脱会カウンセラーを自称する人たちは「保護説得以外に脱会させる方法はない」と言っていますが、大嘘です。脱会者の圧倒的多数は自主的な退会者です。
 ネット上での元信者たちの発言、たとえば「ブログ-統一村」「ブログ-反統一村」を見てください。すべて自分の意思でやめた人たちばかりです。

 それでも、保護説得の決意は固い、もうやるしかないと思われている信者家族には,多大な出費を余儀なくされることを覚悟しておいたほうがいい、と申し上げておきます。
 うまく脱会に成功すればいいのですが、もし失敗した場合、子どもから損害賠償請求の訴えを起こされる可能性がありますから。
 今、その裁判が進行中ですが、原告(子ども)が家族や脱会カウンセラーに請求している訴額は2億円です。
 仮に、子どもの訴えが棄却されたとしても、弁護士への高額な着手金と成功報酬金は払わなければなりません。実際、ある裁判でかかった費用は5000万円近くでした。
 お金のことばかりではありません。
 うまく脱会に成功したとしても、親子関係は元に戻りません。それは保護説得を容認している珍しい学者・西田公昭さんが『マインド・コントロールとは何か』で正直に書いています。どうぞ、精読してください。


-次回から再び、「法廷での火の粉を払う」です-

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