天一国4大聖物の“恩寵低料金”には、深いわけがあるのか。

高額エンドレス献金・2013年~(27)

 5月12日付で世界公文が発信され、それを受けて日本の教団本部が6月2日に公文(タイトル:「天一国4大聖物伝授及び聖酒式」特別恩赦の案内)を流した。
 すでに一部のブログで話題になっているが、(天一国聖酒)・(天一国聖塩)・ロウソク(天一国聖蝋)・(天一国聖土)の4つ(天一国聖物)を恩寵下さるという、涙が出るようなありがたい儀式の通達である。

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 4大宗教グッズ

 この儀式は世界各国で行なわれており、日本では「一日特別教育」と題して6月12日に行なわれる。
 場所は各教会。本部で作った下記の映像が流される。
1.4大聖物について(徳野会長23分)
2.天一国4大聖物と聖酒式の意義(阿部美樹家庭教育局長35分)
3.真の父母様の生涯と原理(可知雅之特別巡回師143分)

 ただし、日本では6月12日一斉にではなく、それぞれの教会の事情を加味し、日程は各教会で決める。

 1日教育の翌日から40日の精誠条件(原理講論か天一国経典の訓読と40拝敬礼)を立てて、その後に4大聖物伝授と聖酒式を行う。4大聖物伝授と聖酒式の期限は来年の基元節までなので、それまでに逐次行うことになるそうだ。

【関連記事】「<米家庭連合公文>珍しい? 今回の公文はあの人の署名」「お父様を守る3000家庭よ、決意し立ち上がれ!!」
「<緊急レポート> ヤンキー大会40周年記念 IN ベルベディア」 (笑える。韓鶴子さん20分のスピーチで自分のことを5、6回も独生女だと宣ったとか。誇大妄想の徴だね)
「<米家庭連合公文> それでも大勝利! ~四大聖物は誰からの贈り物?]

 とまれ、また聖酒式!
 これで最後最後と言いながら迫ってくる悪女の深情け、あるいは最後最後と言いながらお猪口に酒を注いでくる悪友を思い出す。興味深いのは儀式の参加料金。高額エンドレス献金を迫る儀式に過ぎないだろうと、“恩寵料金”だけに関心があったのだが、これがなんと低料金!

 献金額は個人1万3000円、夫婦で2万6000円、未就労子女1300円。 

 ある教会長が話す。
「13数、130ドル以上と書いてある世界公文を読んだとき、日本は130万円かと思ったけど、予想は見事に外れた。過去に特別恩赦の聖酒式に参加するには40万円とかの献金が求められたことがある。この金額は信じがたいほどの少額だ。正直、狐につままれたような気分だ。13万円でもないのだからなぁ」

 別の教会長の分析である。
「良く解釈すると、感謝献金は少額にして全食口に恩恵を行き渡らせたい。
 勘繰ると『また聖酒式かよ、いったい何度やるんだよ』とつぶやく食口は少なくないはず、と考えた。聖酒式で特別恩赦というのは、もはや恒例行事のようになってしまい高額献金は難しい。高額献金を求めた場合、サンクチュアリ教会への流出に拍車がかかると心配した」
「しかし、公文では1万3000円となっていても、末端教会員はそのことを知らない。地区や教区によっては献金の実績をあげるために、13万円とか130万円とかふっかけるところも出てくるかもしれません。過去にそんな例がありましたから。2002年頃のことです。天一国カードという写真入りの会員証のようなものを作るという摂理がありました。本部からは、発行に当たり感謝献金1000円という指示でしたが、教区によっては40万円の献金を求めたところもありましたので」

【関連記事】」何度も繰り返される恩赦」 。料金に間違いがあるが、実感がこもった記事である。カトリックは懺悔そして許し。統一は聖酒そして恩赦。
 でも、何回も聖酒を飲むとこんな風になるのではと、ちょっと心配。

 私の見立ては、サンクチュアリ対策。その根拠は、料金を安くして、来年の基元節まで行なうことにある。 時間をかけて組織の引き締めをはかるということだろう
 紹介はしないが、これを裏付けるサイトはいくつかある。俗世的表現をすれば、「俺(家庭連合)の酒を飲めねえと言うのかい」

 

【教会員ではない一般読者のための註解】

【聖土の説明】聖土は太初におけるサタンが侵犯する前の人間再創造の象徴物であり、この聖土により天の父母様の「殿」としての回復の意味がある。旧約聖書においても、「殿」→「幕屋」→「神殿」→「天の国」と拡大する概念がある。結局聖土は私と私たちの家庭から始まり、教会、天一国へと広げていくための象徴である。

 文鮮明先生のみ言葉に照らし合わせると、明らかにおかしい。
 先生はこうおっしゃられた。
「生殖器は神聖なものです。それは神聖で、神聖で、神聖な生殖器です。神聖なものです。堕落していない、完成したアダムの位置です。神聖な場所であり、神聖な宮殿です。最高の宮殿です。生命の本神殿が生殖器であり、愛の本神殿が生殖器です」

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 神殿の象徴は土塊ではなく、生殖器なのだ!
 恩寵すべきは土ではなく、泥で作った生殖器であるべきなのだ。
 これは冷やかしではなく、御言を重視すればそうなる。

<注>酒・塩・ローソク・土については「韓鶴子は聖酒・聖塩・聖燭・聖土の呪いを携え  世界を破壊する黙示録の四騎士をもたらすのだ!」で言及されている。

サンクチュア教会はバカである(6月12日午後追記)

 私はちと鈍感だった。一部の賢明な読者はとっくに気がついているというのに。低料金かつ酒を飲む期間を来年の3月までとした意味についてである。
 この狙いは「隠れサンクチュアリ信者」の炙り出してである。
 統一教会(家庭連合)には、バカしかいないと思っていたが、今回の作戦を考え出した奴は正直、頭がいいと思う。

 高額だとそれを理由に注がれた酒を飲まない隠れもいる。また低料金であっても、イベント当日に飲めと言われても、「今日はちょっと・・・風邪気味なのもので」というシックだっている。その場合、断った人が隠れかどうか見分けがつかない。
 しかし、8カ月以上もの期間があれば、断る理由がなくなってしまう。
 悪賢い奴がいるものだとつくづく感心した。

 文3派は、「家庭連合対サ教の闘い」だと高見の見物を決め込んではならない。隠れ文3派も炙り出されるからだ。

 一方のサンクチュアリ教会は正直、頭が悪い。
「【重要】家庭連合の聖酒に関する注意事項」によれば、
「家庭連合の聖酒と認識して(承知のうえで)飲んだ場合は堕落行為になります。その場合改めて祝福式や蕩減棒、3日儀式が必要になりますので、くれぐれも注意して下さい。 (2016/6/11)」

 共通土俵に乗っているのだ。サ教は家庭連合のDNAを色濃く引き継いでいる。恥ずかしくないだろうか。信じられない気分だ。
 様々な事情で、酒を飲まなければならない場合だってある。とりわけ韓国の場合、一族みんなが家庭連合の場合、隠れがバレれば、一族からパージされる。韓国ではとりわけ重要視されている冠婚葬祭にも招待されなくなってしまう。
 
 拉致監禁下で脱会説得をされた場合、苦肉の策として偽装脱会という方法を取る。脱会書に署名したからといって、日本の教団は即刻パージとはしない。
 脱会が真正か偽装かを見抜くために、脱会を表明したシックに酒を飲ませる(踏み絵)。偽装がバレないために酒を飲む。そうしたからといって、日本教団はそのことを「堕落だ」と問題にすることはない。
 しかるに、聖酒を飲めば堕落だと断罪する。結果として、隠れサ教を家庭連合に押しとどめる。そのことがわからないのだから、バカなのである。

 求められるのはしなやかな対応なのだ。

 私だったら、酒をやむをえず飲んだ場合、「俺の酒が飲めねえのか」と執拗に言われたときの状況を聴取し、いかに圧政が行われたかを暴露する。
(この原稿は非開示の投稿に触発されて書きました。感謝です)

-次回は<公告・「奇知外記」の若狭力氏の実名を削除する>-乞ご期待ではなく、社会的にはどうでもいい記事。

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