神山さんの病気を利用する有象無象

神山vs教団(6)

 日本教団元会長の神山威さんの病気のことがブログ村で話題になっている。いくつかのブログで取り上げられているのだが、「人の不幸大好き」にブログ名を変更したほうがいいような記事もあった。
 「神山先生 アメリカで療養中」7月6日付)がそれである。
 神山さんの癌を、好奇の目で、上から目線で、噂話で、楽しんでいる風-そんな印象を受ける。

 不快になったのは、次の一文である。
「病気から回復され、天宙復帰・神の国実現のため、歩んでくださることを心から願っています」
 立場はどうあれ、まっとうな感覚の持ち主なら、回復を心から願うそれだけであって、韓鶴子の教会に復帰し共に歩むことを願うなんて留保をつけるようなことはしないものだ。

 統一教会に反対し続けてきた自分の親が死にかけているときにも、こう語りかけるのだろう。
「お父さんが病気から回復され、統一教会に入信され、さらなる道を歩んでくださることを心から願っています」
 父親は憤死。この人、人間が終わっている。

 他のブログでお勧めなのは、「COCOAのブログ」の「神山会長への 【教会の願望】 」である。

 
て、本題。
 神山さんとは福岡のホテルで朝食をとりながら取材した仲。余命を告知されるほどの癌(転移なのか初発なのかは不明)になって、名古屋を引き払って、家族のいるアメリカに戻られたことは聞いていた。そこで、神山さんと親しい在米在住の方に問い合わせた。
「末期癌でアメリカに帰られたことは聞いていますが、その後、どんな状況なのでしょうか。韓鶴子さんがちょっかい出しているとか。手記は書かれているのでしょうか」
 以下は、その回答である。

(引用はじめ、原文ママ、ゴチックは引用者)
 神山会長は、手記は書いていませんが、一日おきに講義をして、それをビデオ撮りをしています。その間見舞いに来る人には、すぐ黒板講義を始めるのが通例です。

 本当に神山夫妻が深い信仰者だと思うのは、末期ガンだと伝わってからは、会おうとしても会うことが難しかった人達までも訪ねてくるようになった、天の導きだと喜んでいることです。何しろ、アメリカに戻ってすぐ、自宅に大きな(白ガラスの)黒板を自分で設置したのです。

 痛みはありますが、先日も12時間も車に揺られてノースキャロライナまで行って来られました。帰るなり、すぐまたビデオ撮りを始めようとしています。近日中に順次公開されると思います。

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 確かに日本では「神山会長がお母様に聖和式を頼んできた」といった噂があるようですが、これは教会側の勝手な宣伝にすぎません。

 神山会長は、毎日み言の講義に集中していますが、見舞いに来た人達とはフランクに冗談をかわしたりもします。私達にも、「簡単な聖和式をしてほしい」などと言われますが、初期渡米組(70年代)が集まった時にも、そのような話をしたようです。
 するとその中の誰かが、アメリカ教会長に「神山会長はアメリカ開拓の功労者として、教会葬をすべきだ」と訴えたようです。それをお母様に「神山会長が悔い改めて、聖和式を頼んできた」と報告し、教会葬の許可を得たようです。

 ところが、教会代表のビショップ金大陸会長が、見舞いと称して神山会長の自宅を訪問し、意気揚々と「私が聖和式をしてあげます」と話したところ、会長夫妻は、「教会にそんなことは頼んでいない」と相手にもしませんでした。

 神山会長は、ビデオ講義でも見ることができますが、「お父様の血統と三代王権の勝利」の重要性を強調しています。お母様はそれを理解していないということです。当然お母様の祝福式にも価値がないと考えています。聖和式もおなじことです。そのようなお母様に聖和式を頼むわけがありません。

 教会では、「神山会長はせっかくのお母様の恩赦を拒否した」と宣伝しているとも聞きましたが、自分で早合点して自分で騒いでいるだです。

 これもビデオ講義に出てきますが、神山会長は、原理講論にあるように、その人が「地上で何をしたかで、どのような霊界に行くかが決まる」と信じているのであって、今の統一教会員のように「教会の中心者に従えば天国に行く」などと考えていません。つまり、いくら派手な聖和式をしても、天国に行くわけではないということです。

 それにしても、今の教会幹部達は権力志向ですので相手にするのも馬鹿げていますが、12双、777双、1800双などの古いメンバーが、お父様の考えとまったく反する今の教会の独生女理論、み言改ざんなどに声を挙げないのは理解に苦しみます。果たして彼らは、霊界でお父様にどう言い訳するのでしょうか。
(引用終わり)

【若干のランダムな注釈と感想】
 韓鶴子にもたらされる“付加価値”情報とそのルート 

(1)「自分で早合点して自分で騒いでいるだけ」の表現には爆笑した。見舞った人と神山さんが笑い合っている姿が想像される。なにせ、笑いを取るのが上手な「お笑い家庭連合さん」なんだから~

(2)興味深いのは、情報の伝達ルートと、情報に付加価値(尾ひれ、虚飾)がつく過程である。
イ)見舞いにやってきた初期渡米組(70年代)に、神山さんは「簡単な聖和式をしてほしい」と語った。冗談めかしてか真面目にかはわからない。
ロ)その中の1人が、アメリカ教会長に「神山会長はアメリカ開拓の功労者として、教会葬をすべきだ」と訴えた。いい人である。もっとも、食口には韓国人幹部を除いていい人が多い。ただし、疑うことをしないお人好しなのだが。そえゆえ、精査されない情報が教会内に飛び交う。

ハ)訴えを聞いたアメリカ教会長は、韓鶴子氏に神山会長が悔い改めて、聖和式を頼んできたと報告した。ここで、情報に付加価値がついた(情報が韓鶴子氏にとって心地いいものになった)。
「おや、そうかい。あたいに楯突いたあの神山が悔い改めているというのかい。じゃあ、教会葬をやってもいいわよ」 

 重要なのはここである。
 韓鶴子氏には耳障りのいい報告、全くの嘘ではないのだが虚飾が交じった報告がなされているということだ。
 このことは推測されてはいたが、裏付けがなかった。今回、はからずも露呈してしまった。

 アメリカ教会長は韓鶴子氏の許可に喜び勇んで大陸会長に報告。大陸会長はいそいそと神山邸に出向いた。神山さんの聖和式を取り仕切れば、自分の株があがるとほくそ笑みながら。しかし、神山夫妻はにべもなかった。
 おそらく、大陸会長、アメリカ教会長は真っ青になったであろう。
 そこで、「神山会長はせっかくのお母様の恩赦を拒否した」と悪口を振りまくことで、すなわちすべての責任を神山さんに押し付けることで、危機を脱しようとした。韓鶴子氏が聡明ならアメリカ教会長の報告が嘘だったことに気づき、恥をかかされたと、責任者を処分したであろう。ところが如何せん、彼女はちと脳が足りん。
 
 重要なので繰り返すが、独生女ことメシアこと(←重要!)韓鶴子にあげられる報告のほとんどは、彼女にとって耳障りのいいものだけということだ。これは、文鮮明時代でも同じだった。
 正しい判断・方針は、正しい情報が必要十分条件となる。統一教会が自壊の一途を辿っているのは、正しい情報があげられなかったことにある。
 見方を変えて言えば、嘘の情報を嘘と見抜くことができなかった文鮮明夫妻の能力の低さが今日の家庭連合の危機を招いたといってもいいだろう。

 付言すれば、韓鶴子氏の最近のスピーチが時勢に合わないトンチンカンなのは、彼女にもたらされる情報が間違ったものであるからだろう。その結果、日本の原理講師たちは屁理屈づくりに頭を悩ます。まさにお笑いの図式なのだ。

ニ)癌を体験した者としての個人的な感想である。
 癌で死ぬのは決して悪いことではない。脳卒中、心筋梗塞、交通事故死などよりはるかにいい。癌の場合、癌=即死ではない。脳は正常に働く。リハビリは必要ない。痛みはモルヒネで抑えることができる。
 死までの期間は相当ある。その間に「やり残したことができる」のだ。山に行く・旅行をする・手記を書く。何をするかはその人の価値観による。神山さんは、これまで伝えたかったことのビデオ撮りだ。
 私が期待するのは、神学的話とか原理的話ではない。これまで話したくても話せなかった真実の暴露である。
 これこそが現家庭連合の幹部たちが恐れていること。文亨進氏の「沈黙を破って」の衝撃的なスピーチとその影響力を想起せよ!!
 神山さんにとって今が一番いい人生の時期だと思っています。頑張って、最後のお仕事に邁進されることを日本の地から祈っています。

(追記:補足情報)「神山先生のところに、金ギフン大陸会長が4大聖物の”聖酒”を持ってきたのだそうです。で曰く、これを飲んだら(悔い改めて、4大聖物を受け入れたら)教会(家庭連合)で聖和式をしてあげます。神山先生は、きっぱりお断りしたそうです」
 まるで幼稚なヤクザみた~い。断られたら、刺さんかい。メンツというものがないんかいな、このボケが。

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火の粉ミニニュース

 7月5日付で、シックからの評判が悪かった朴世珉教区長の人事発令があった。異動先は長崎教区長。おそらくは家族のいる九州への移動を希望したのではないのか。降格ではない。やはり本部は、実績さえ出せばその他の事は不問にするようだ。
「献金しないから娘が投身自殺した」といった趣旨のことを説教で語った青葉台教会の鬼畜・金森氏の異動はなかった。
 勅使河原人事部長の人事管理能力はなし、ということだな。

-火の粉ミニニュース(2)-
 これは稿を改めてできれば次回にアップします。

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